アンティークガラスのトリセツ〜メルマガ掲載記事より〜

2021年5月6日

▲革新的で優れた製品を創りつづける企業「arc」

こちらの食器は、「arc(アルク)」という企業の製品です。

アルクは、1825年、ジョルジュデュランとその息子のジャックにより、手作りのガラス工房「ヴェルリー・クリスタルリー・ダルク社」として創業以来、約200年も続くフランスの企業です。
(日本は江戸後期、異国船打払令が発令された年です。)

創業約200年の企業…素晴らしいですね。

永く続けるコツは、変化し続けることだと教わったことがあります。
アルクは創業以来、独自の製造技術と開発力でイノベーションを繰り返しています。

1948年、初めての自社ブランド「 Luminarc(リュミナルク)」誕生。ご存知の方も多いのではないでしょうか。日常に使えるフレンチスタイルで世界中の家庭で愛用され続けています。

1958年、世界各国のホテル・レストラン・バーで使用されているプロフェッショナル用ブランド「ARCOROC(アルコロック)」誕生。
上の画像もアルコロックです。他にも数点ございます。ワイングラス 小さめのワイングラス

同年、オパールガラスに強化加工をして創られた白いお皿で有名な「アルコパル」ブランド誕生。
当店にもカフェオレボール、C&S(レッドライン・ブルーライン)がございます。ぜひチェックしてみてください。

その後、「クリスタル・ダルク」「ヴィトロ」「アルキュイジーヌ」「シェフ&ソムリエ」と次々とブランドを誕生させ、私たちの生活に知らず知らずのうちに馴染んでいます。この先も革新的で優れた製品を創りつづけることでしょう。

さて、本日のお題である◆アンティークガラスのトリセツ その1
現在生産されているアルクの製品は強化ガラスで電子レンジや食器洗浄機にも対応とありますが、チェルシーオールドで扱う商品はブランド誕生当時の食器です。電子レンジなどの家電製品がない時代のものなので、当然開発時に考慮されていないものとなります。取り扱いにはご注意ください。

おまけ(*^^*)明日ちょっと自慢できる小話です。
「ヤマザキ春のパンまつり」の白いお皿もアルクのお皿です。
1981年春 、白いお皿のプレゼントをスタートして2019年までに5億枚の皿が配布されているそうですよ。
<上記写真の商品はSOLDとなっております。ご了承ください。>

▲ヴィクトリアン!

オーナーがイギリスで買い付けをしているとディーラーさんは自慢げに「これはヴィクトリアンだよ!」と言うそうです。

「ヴィクトリアン」とは、ヴィクトリア女王がイギリスを統治していた1837年から1901年の期間を指し、この時代は植民地を広げ、産業革命による経済の発展が成熟に達したイギリス帝国の絶頂期です。

120年以上前になりますね。(日本は江戸後期~明治後期)

蒸気機関の発明で機械による大量生産が可能になり、その燃料になる石炭産業、機械をつくる鉄鋼業、造船業、そして植民地からの綿を使った紡績業など、さまざまな産業が飛躍的な進歩を遂げました。

経済の発展は文化の発展を促します。
絵画、音楽、文学、ファッション、建築などさまざまな分野で今まで技術的に出来なかったことが可能になり、ロココ、エリザベス、ゴシック、ネオクラシック、ルネサンスなどさまざまな様式がリバイバルして、更に混合して多様化し、その後に新しいスタイルが生まれる。活気ある時代だったのでしょう。

実際、店頭にあるヴィクトリ時代の製品を見ると、特徴が分かります。
例えばガラス製品の場合、隅々まで装飾が施されていて主張が強く、しかし品格があり落ち着いていてふと目がいってしまうのです。

◆アンティークガラスのトリセツ その2
当時の時代背景を想像しながらアンティークに触れてみてください。

当店HPにも、ヴィクトリ時代のガラス、ステンド、家具、雑貨などたくさん紹介しております。ぜひご覧ください。

↑画像↑大ぶりで活躍してくれそうなガラスボウル イギリスアンティークガラス食器 eg181136

▲マーキュリーガラス

チェルシーオールドでマーキュリーというフレーズを初めて耳にした時、イギリスのロックバンド、Queenのフレディ・マーキュリーが浮かんできました♪♪♪

マーキュリーという言葉には「水星」、「水銀」という意味がありますが、フレディの名前の由来には「水星」が関係しているようですが、こちらでご紹介するマーキュリーは「水銀」のほうです。

19世紀、銀製品への憧れからできたマーキュリーガラス。2重の吹きガラスの内部に水銀を流し込んで作られたもので大変希少なお品です。

こちらのキャンドルスタンドは19世紀後半のものと思われます。ヴィクトリ時代と重なりますね。この頃、産業革命により中流階級が増加しました。そんな中、上流階級が持つ銀製品への憧れから生まれたのかもしれません。

当時の社会階級制度は、現代の私たちには想像が難しい複雑なものがあったのではないでしょうか。マーキュリーガラスがそれを物語っているように思います。

◆アンティークガラスのトリセツ その3
さて、美しくも猛毒な水銀は取り扱いに注意が必要です。

人類の水銀利用の歴史は紀元前のギリシャの文書に記録が残っているほどに古く、現在も活用されています。
昨今は、歴史から学びつくられた水俣条約によって水銀の取り扱いなどが細かく定められています。
万が一、マーキュリーガラスが破損した場合は自治体の処理方法に従ってください。

また、こちらの商品は120年以上前のもので当店で最後のマーキュリーガラスです。
水俣条約による「製造から50年を経過した製品」に相当しています。
マーキュリーのクスミや剥がれはございますが、それがアンティークならではの素敵な風合を醸し出しています。

歴史や先人たちから学び、正しく使い後世に伝えていただけると、マーキュリーガラスも私たちも嬉しいです。

↑画像↑存在感あるマーキュリーガラスのキャンドルスタンド イギリスアンティークガラス eg181439

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